GWに読んだ本をご紹介するつもりでしたが、社労士繁忙期でいろいろありまして今になりました。
自分でも忘れていましたがテーマは「教養」最後の1冊です
田村耕太郎著
『地政学が最強の教養である』

地政学、地政学リスク、とニュースでは聞かない日がないぐらいの言葉「地政学」。地政学とは何ぞやを説明できますか?地政学的なリスクとなると中国がとか、ロシアがとか北朝鮮がとかの話になりますが、(それも一部をざっくり切り取ってち地政学的なリスクとはすこし違いますが)地政学から見た日本とは?という質問になると全く回答ができなかったわたくしです。
はっきり言ってこの本、非常に面白いです。地政学という政治学の考え方をわかりやすく学ぶことができます。ただ、地政学とはという明確な定義があるわけではないそうです。時代と場所によってさまざまな学問名になるそうですが、要は「国家は重要な存在で、地理的条件に国家の命運は左右される」という考えのもと地理的条件により国家の最適行動を推測することで、自国の、他国を理解する学問となります。
例えば日本。典型的な島国です。日本や、アメリカといった海に囲まれていて、上陸攻撃をされる可能性が少ない国を「シーパワー」と本著では表現しています。シーパワーの特徴は、他国からの侵略におびえる必要が少ない、しかし、自然災害などでは逃げ場がない、兵糧攻めに弱い、領土拡大が苦手といった特徴があります。第二次世界大戦後アメリカの占領下がわずか7年だったのは、アメリカがシーパワーの国で植民地とするのが苦手だったからかな?と。シーパワーの国同士は結構仲良しみたいです。
対して、中国やロシアは典型的な内陸国です。本著では「ランドパワー」と表現しています。特に中国やロシアのようなランドパワー×大国の特徴は、国土が広大だが人が住める環境が少ない、異民族の襲撃におびえ続ける、広大な土木工事が必要、そのため、異民族を制圧し、人口を増やすため領土を拡大する必要がある、といった特徴があります。ヤラレル前にやるの精神です。ランドパワーの国同士は仲は良くないみたいです。どうなんでしょ。
この3~4行書いただけでもシーパワーとランドパワーの考え方が全く異なることがわかりますよね、私たちは島国の常識でロシアとウクライナの戦争を見ていても、ウクライナの抗戦も、ロシヤの執着もその真意は理解できない部分がでるのです。
地政学的に考え、「台湾有事はあるのか」「ウクライナに核兵器を使用する可能性があるか」を地政学的に解説しています。どのような結論になっているかは本著を読んでください。
各国の政治思惑を「地理」という切り口で学ぶ一冊。読みごたえはありますのでお時間があるときにどうぞ
名古屋市守山区 特定社会保険労務士
吉川 未佐子