いろいろありました(;_:) 労働保険がちょっとだけ落ち着きましたので、いまさらながらGWに読んだ書籍のご紹介です その2
ビル・パーキンス著
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ゼロで死ね。 その通りなのです(+_+) こちらの本アマゾンレビュー4.3と非常に高いですが、レビュー通りの面白さでした。
本著の前書きにはアリとキリギリスのイソップ童話から始まります。
夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた―。
この童話の教訓は「備えあれば憂いなし」本著では「働くべき時と遊ぶべき時がある」となっております
キリギリスの末路は飢え死にです。でもアリは?冬の間遊んでいたのか? 働いて過ごしてそのまま死んでしまうのでしょうか?いつ楽しい時を過ごすのでしょうか?というのがこの本のテーマになります
人は老後のためにお金を貯めます。日本人は特にその傾向が強いように思います。(私の母は70歳を超えておりますが、「老後の為」に積立をしています)。でも老後に本当に必要なお金がいくらかわからないのに(老後2000万円ってただの試算ですよ)、若いころの貴重な時間を使って稼いだお金を、老後使い切れず、素敵な老人ホームに入ることに使ったり、死ぬ直前の延命医療費の為に使うのはあまりにも寂しい。年を取ってからではできなくなることも増える。体力も・感受性も落ちる。なので、十分な気力、体力、精神力があるうちにお金を「経験」に変えることが人生を豊かにするルールである、と本著は伝えております。
気力、体力は30代、40代から落ちていきます。少なくとも40代からは資産を取り崩して、お金を経験に変える作業を始める必要がある、とのことです。わたくし今から取り崩して経験に変えなくては!
他にも、子孫にお金を残すなら、自分が死んだ後ではない、子供が若く、孫が幼いうちにお金を渡しなさい。若いころは皆さんお金がない。自分が死んだころには子供も年を取っている。必要な時にお金を渡さず、子供の年を取って、お金を持ち、経験、体験が出来なくなってから使い切れないお金を渡すのはもったいない。お金を渡すのは、そのお金を有効に使うことが出来るうちにしなさい、とも書いております。
友人の子供(中学3年生)がお小遣いで投資を始めたいといったので、投資に関する入門書を何冊がプレゼントしました。その時に「バフェットが投資を始めたのが14歳、将来有望だ!」と思いましたが、「お小遣いを投資に回して将来に備えるのか… 14歳の内にそのお金で得られる経験を積んだほうがよいのでは?」とも思いました。投資を始める経験、友達と遊びに行く経験、どちらが将来豊かな人生になるのか?? 93歳のバフェットの現在の資産額1200億ドルと聞くと…、使い切れないお金を得る経験よりも、友達と遊びに行ってもいいのかもと思います(*’ω’*)
お金には複利の力が働きますが、経験にも複利があると思います。少しでも若い時にさまざまな経験をして複利をきかしていきたいです。今日が一番若い日!
名古屋市守山区 特定社会保険労務士
吉川未佐子