今更ではありますが、GWのお話。毎年同じこと言っておりますが、今年は本当に週休2日だけの休みでした。普通の週末です(週休2日はありがたいですが)
なので読書も大してできておりません。買ってあるだけの本が高く積まれております。トホー
で、1冊目
「世界は経営でできている」岩尾俊兵 著
世界とタイトルにはありますが、主に人生です。「人生は旅である」とか「人生は小説である」などのように「人生は経営である」というのは筆者の主張となります。そして経営とは何かというと、問題を整理して、解決し、価値を創造するとしています。
この考え方を人生に当てはめる、例えば…家庭です。本著では、夫がコップを所かまわず置いておく、妻がそれをヒステリックに咎める。夫は「今片付けようとしたのになぜ、そんなに騒ぎ立てるのだ!」妻は「出したらすぐ片付けろ!」という言い合いになる…というどこの家庭でもあるシーンを引き合いに出し、妻は「常に整理整頓された状態を保ちたい」夫は「家では何も考えずに過ごして、気が付いた時に整理整頓すればよい」という一見両立が難しそうな状態を、「ともに家ではリラックスしたい!」と問題を整理して、解決策を考える、これが家族経営!となります。
他、勉強、就活、芸術、心労、さらには歴史まで、この経営の考え方で問題解決が図れるのではないか?と書かれております。
様々な人生のシーンを経営に例えることで、筆者は人生、人間とは価値を創造することで幸福を増大させてきている、価値を他者から奪い、出し抜き、利用していては豊かにはなれない、と言っています。限りある資源を奪い合うので最善、最速の方法が好まれる、回り道をしている時間はないという風潮になっているのも指摘しています。有限のものを奪い合あう経営を行おうとしては幸せにはなりません。
価値あるものが、すべて有限であること思い込むからこそ、究極の目的(幸せになる=価値を創り出す)を忘れてしまい、目の前の手段を守ることに必死になってしまう。それでは究極の目的を達成することはできないです。家庭でも、勉強でも、恋愛でも、間違った経営理念、経営方法で臨んだため、不条理と不合理がもたらされています。なので、自身の人生の究極の目的が何かであるかを人生の経営理念に落とし込まなくてはなりません。
私の人生経営理念は「責任ある自由人」です (^。^)y-.。o○
経営書かと手に取ったら思わぬところで、人生哲学書でした。
名古屋市守山区 特定社会保険労務士
吉川未佐子