次は中小企業診断士の方から紹介していただいた一冊
今いるメンバーで「大金星」を上げるチームの法則『ジャイアントキリング』の流儀 仲山進也 著
紹介していただいた時「ジャイアントキリング」って知ってる? ⇒私 知ってますよー(言葉の意味ぐらいは)な、会話がありましたが、「ジャイアントキリング」ってサッカー漫画だったのですね(・ω・) 知りませんでした。私は野球派です。
本著によると漫画「ジャイアントキリング」とはモーニング(講談社)で掲載されているサッカー漫画で、通常と違うところは主人公が監督であるところです。読み方次第ではチーム作りの実践バイブルになるストーリーです。ちなみに、「ジャイアントキリング」の言葉の意味は、サッカースラングで「大金星」「番狂わせ」、弱小チームが強豪チームを打ち破ることです。
筆者は自分がリーダーとして所属している組織が「70点の成績を出すグループ」なのか「120点の成績を出すチーム」なのかを問うています。当然ジャイアントキリングを起こすのは「チーム」です。グループからチームへと至る過程には形式的な仕事、与えられた仕事をこなして満足している70点のグループから、一度赤点まで成績を下げ、混乱期を経て、個々の力を十二分に発揮し、求められている以上の成果を出す120点のチームになる過程を漫画のシーンをもとに説明されております(さすが漫画なので、ドラマチックに描かれています)
ここで重要なのは、いったん赤点となったグループを、リーダーがどのようにメンバーのモチベーションと強みを引き出すかです。主人公はモチベーションを上げるために①声をかける②受け入れる③見ている④意味を与える、いうテクニックを使用しています。そして、強みを引き出すために、凹凸力をいう考え方を紹介しています。凹凸力とは才能の弱みと強みは表裏一体と考えます。強みを引き出すとは、才能がポジティブに働くこと、活かすべき強みを見極め、その強みを承認することです。リーダーがすべてのメンバーにおこなっていく過程で、当然メンバー同士でも気づきがあり、グループがチームになります。
グループがチームになるときにもう一つ重要なことは「価値基準」
試合に勝てはみんな満足し、負ければみんな満足できません。では引き分けの時は?ほっとした人もいれば、悔しがる人もいる、ばらばらの顔をしている=価値基準が合っていないです。この時は、メンバーで意見を出し合ってすり合わせしていかなけばならない(漫画でもそのシーンを紹介しています)。会社で例えるなら、売上が前年対比100%でほとんど変わらないときに従業員の皆さんはどのように思っているか、です。
漫画を題材にしている本ということもあり非常に読みやすく、マネジメントをされている方には広くお勧めできる本です。漫画は… 野球ならよかったのにー(*´з`)
名古屋市守山区 社会保険労務士
吉川未佐子