社労士さんたちでパートタイマー・アルバイトさんの活用について雑談をしておりましたら、ふとコストコのことを思い出しました
以前、一宮で勤務していた時期に羽島にコストコがオープンする!という話がでました 最初は「でっかいピザ―・大量のパン―」程度に考えておりましたが、コストコの求人票を見るとびっくり( ゚Д゚)
なんと時給1200円だったのです(記憶があいまいですが、その当時愛知県の最低賃金が800円台岐阜県は700円台だったはずです)ほかの企業よりも500円近く高い時給になっているのです。近所に住んでてしっかり働きたい方は実際に転職するんじゃないか( ;∀;)と思える価格差です
ちなみに‥現在のコストコは全国一律1500円からです 相変わらずの高単価
コストコホームページ
正社員も時給1500円からスタートです(管理職は月給みたいです)
昇給の制度も勤務1000時間毎にUPなので正社員・パートタイマー・アルバイトでの格差はありません
この制度‥ 同一労働同一賃金である事はもちろんとして、非常に合理的で参考になります 少し考えても‥
- 正社員でも「今」パートタイマーと同じ業務を行っているならば、同じ時給にする そして正社員が管理職となり、パート・アルバイトと業務や責任が異なれば別の賃金体系となる(同一労働同一賃金)
- 年功序列ではなく、一定の勤務時間で一定金額昇給する(当然勤務時間が長ければ業務の熟練度は一定量あがると想定されるため 年功序列より労働制先生と時給単価の連動がわかりやすい)
- 昇給額に幅を持たせていて、評価によって賃金が変わるが、時給上限があるため、一定以上の人件費上昇にならない(人件費管理ができる)
- 正社員の賃金としては通常の求人票でみる賃金よりちょっと高いかな?(時給1500×173h≒260,000)くらいですが、パート・アルバイトにとっては非常に高い賃金(時給1500円)となる
- しかも、ホームページ1ページで掲載できるほどのシンプルさ!
他企業でも取り組みやすい・参考にしやすい賃金・人事制度かと思います
今年10月から社会保険適用拡大が501名以上⇒101名以上の企業に拡大し、さらに2024年10月には51名以上の企業に対象が拡大されます。これは多くの労働者(特に扶養範囲内で勤務している女性)にとって働き方が変わる転換期かと思います いままで、税金・社会保険の扶養に入るために年収の上限を設けていても、社会保険加入にともなって制限なく勤務するという人が増えると見込まれます
令和2年の国税庁の公表によると、年末調整を行った者のうち配偶者控除を受けている方は約1000万人だそうです この1000万人のほとんどがパートアルバイトと言ってもいいのでは?と思います(ちょっとらんぼうかな?)
この方が扶養の枠を超えて働きたい!働く必要がある!となったときに企業として受け入れる給与体系・人事制度があるかないか 今後の生き残り戦略として考えていかなければならないことと思います