misako 今回の休みは人文系書籍の人気ランキングから何冊をピックアップ
金間大介著 先生、どうか、皆の前でほめないで下さい （いい子症候群の若者たち）
タイトルを見てびっくりしました！一昔前のハラスメント防止については「ほめるならみんなの前で・叱るなら別部屋で」と言っておりましたが、ほめるのもみんなの前ではダメなの？！
本著は令和の若者の特徴を「いいこ症候群」という特徴が書かれております
特徴は…
- いい子で真面目
- 目立つことが怖い
- 自分で決めない
- 地方公務員が憧れ
- 明確な指示に対するレスポンスは抜群
- 自己肯定感が低い
- 社会貢献がしたい
いやー怖いです そんな若者に突っ込みを著者も入れております 自分で決めなくて、目立つことが怖くて指示待ちなのに社会貢献がしたいって‥ まあ、社会貢献がしたい理由って「会社で競争するのはがっついている感じがしていやだから」という「地方公務員になりたい」という理由と同じみたいです
もちろんこんな若者ばかりではありませんが 最近このような考え方の人が増えているようです
本著の中でわたくしが首折れるぐらいうなずいた「究極のしてもらい上手」という手順がありましたのでちょっとご紹介（40歳以降の方、首うなずきすぎのむち打ち症にご注意を）
- まずは意欲を見せる がんばりたいです、という
- 同時に、素直でまじめな若者オーラを放つ
- それ以外の余計な言葉は発しない
- それ以外の余計な行動もしない
- ついでに、本当はした方がよいと思われる行動もしない。例えば、決して質問したりはしない
- 「これわかる？」「ならったことある？」と聞いてきたら再びここぞとばかりに②のオーラを全開に放つ
- ただし、ここで「はい」とも「いいえ」とも答えてはいけない リアクションは大人が最も求めるものだ 決して安易に与えてはいけない
- 以降とにかく②～⑦をランダムに栗かせる すなわちまじめでいい子オーラを放つ以外何もしない
- 時折、疲れた顔や難しい顔を見せる
- ゴール 試合終了 これで大人が全部やってくれます
こんな若者がほんとに以前の職場におりました‥ まったく同じです
しかし、ほんとにみんなの前でほめてほしくないのかなーと思い、友人の子供（小学6年生）に聞いてみたところ、「ほめても欲しくない 心の中でおもっていてくれればいい」といっておりました 金間先生、次の世代はさらに進化しております
ちょっと前ですが、尾崎豊の番組を見ておりまして楽曲が何曲か流れておりました「盗んだバイクで走り出す」（ダメ絶対）であったり「行儀よくまじめなんでできやしなかった」であったり「夜の校舎窓ガラス壊してまわった」（ダメ絶対）であったり「この支配からの卒業」なんて言っている歌を聴いている世代とは分かり合えんわな(;^ω^)と感じた夏休みです 昭和は遠くなりにけり