豊田労働基準監督署でセミナーを開催しました

働き方改革推進支援センターの一員として、豊田労働基準監督署主催「働き方改革の推進に向けた労務管理講習会」でセミナーを担当させていただきました

内容は同一労働同一賃金

同一労働同一賃金って「言うは易く行うは難し」の最たるものですよね 

終身雇用・年功序列制度が崩れだした2000年代から「成果主義・職能給・能力給…」など名前を変えて出てきた年功序列制度を脱却する新しい制度 いまだ年功序列の牙城を崩せていません その最新版が同一労働同一賃金 ただ、この制度は有期雇用・パートタイマー労働者と正社員との賃金格差を問題としているのであって正社員(無期・フルタイム社員)同志の賃金格差については法律の範囲内としていません

ただ、正社員が一般的に採用されている年功序列は生産性と賃金があっていない賃金制度ですが、長期雇用が前提となる正社員は長い目で見て賃金と生産性があう制度になるといわれております

ただ、パートタイマーや特に有期雇用の方については、長期雇用を前提としていないので、勤務初期の生産性と賃金があっていない(生産性の上昇に比べて賃金が低い)状況を取り返す機会が少ないわけです もともと正社員に比べて低く設定されている賃金が生産性でも冷遇されているのです これでは正社員との格差はますます広がります

この賃金制度を救済しなければならない!というのが同一労働同一賃金になるのかと思います

ただ、現在の同一労働同一賃金は社員との不合理な格差を禁止しているのであって、能力に見合った給与を支給することを求めておりません 基本給の差額については「正社員と同じ労働・責任・配置転換等」を行っていないパートたタイマー・有期雇用の方については「その業務の差に応じた基本給設定」とあいまいさを残す文言となっており、また、もともとの正社員に十分な福利厚生がなければ、同じ会社の有期雇用・パートタイマーについても十分な福利厚生が期待できないこととなります

 まだ十分とはいえない「同一労働同一賃金」の制度ですが、我々の使命はこの制度を浸透させて、社会の常識となるよう啓蒙していくことが使命!と思って頑張ります

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