お客様は神様ではありません

以前もカスタマーハラスメント(以下「カスハラ」)についての記事をあげましたが、令和4年2月25日厚生労働省は「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」等を作成しました!という報道発表をしました

厚生労働省が定義づけしているハラスメント類型では「セクシャルハラスメント」「マタニティハラスメント」「パワーハラスメント」について4つ目となります

カスタマーハラスメントの定義は以下の通りです

「顧客からのクレーム・言動のうち、当該クレーム・言動の要求の内容の妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、当該手段・態様により労働者の就業環境が害されるもの」

「顧客等の要求の内容が妥当性を欠く場合」の例として

●企業の提供する商品に瑕疵・過失が認められない場合

●要求の内容が、企業の提供する商品・サービスの内容とは関係ない場合

「要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当な言動」の例として

(要求内容の妥当性にかかわらず不相当とされる可能性が高いもの)

●身体的な攻撃(暴行・傷害)

●精神的な攻撃(脅迫・中傷・名誉棄損・侮辱・暴言)

●威圧的な言動

●土下座の要求

●継続的な(繰り返される)執拗な(しつこい)言動

●拘束的な行動(不退去、居座り、軟禁)

●差別的な言動

●性的な言動

●従業員個人への攻撃、要求

などが挙げられています

カスハラは加害者が会社外の方(お客様)なので、企業が取り組むべき対策についてもほかのハラスメントとは異なります 社内研修や意識改革だけで発生を防止するのは難しく、発生することを想定して会社の業務内容、業務形態、対応体制などの状況に合わせて、対応方法の具体例を準備しておくことが重要となります

いままでの「お客様は神様です」ではなく一定のラインを超えた場合は「毅然とした態度をとる!」という企業の意思表明が従業員を守ることになると思います

顧客の要求に無制限に応じない、録音録画や、滞在時間などを記録しておく、悪質な場合、警察に介入してもらうなどです

最近ではSNSなどでも「無礼な行いをしたお客様に対しては出入禁止とする!」といった厳しい書き込みを行っても「よく言った!」と称賛されることも多いかと思います

(「無礼」の内容にもよりますが… 以前みたのは、二郎系ラーメンを写真撮るためだけに大盛りを注文してほとんど残す人みたいな方が出入り禁止になっているSNSでしたが、コメントは同意される意見が多かったですね)

特に個人顧客に対することが多い企業にとっては必須の対策になります トラブルになる前に早めに行動を!

 今の旦那様は、店員さんに「ありがとうございます!」と大きな声でお礼を言っております それを見て「あ、この人と結婚してもいいかも」と思った私

(上から目線でした(*’ω’*))

店員さん・お店に対する態度って人柄がでますよね(・ω・) わたしも気を付けよう

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