春は出会いと別れ…そして昇給の季節(‘ω’)

桜が咲きました こちらは国府宮神社前です

 個人的にはわたくしの春の花は沈丁花 この花の香りがすると「春だね」と思います

さて、春といえば定期昇給! 今年の定期昇給のトレンドはどのようになっているでしょうか?

日本労働組合総連合会(以下「連合」)は3月25日第2回の集中回答結果は発表しました

概要としては

  • 組合全体の平均定期昇給相当込みの賃上げ計はは6452円・2.13%(前年は5,515円 1.81%)
  • 定期昇給と賃上げ分を明確に区別している組合の集計では賃上げ分は1,615円・0.5%
  • 300人以下の中小組合の賃上げ合計は6,096円 2.25%(前年は5,576円 2.05%)

となっています

また、連合会長は「賃金引上げのモメンタムは着実に維持・強化されていると素直に評価したい」「これらの回答内容は今後、交渉が佳境を迎える多くの企業、特に賃金引上げを前向きに検討している企業にとって追い風になると心強く感じている」とコメントしています

ただ、この数字をもとに定期昇給を考える企業心理を考えると、政府が期待する「3%」の賃上げ目標には届く見込みはなく、今年度の賃上げ率は「2%」前後となる可能性が高いでしょう

2%の賃上げでは、雇用保険料率の増加や(労働者負担 0.3%→0.5%)ガソリン代などの物価上昇の幅も大きく手取りが増えたと実感するのは難しいのかな?

平均賃金方式での賃上げ状況の推移では、1990年に賃上げ率6%になって以降、急速に悪化し1999年には2%となり、そこから約20年間2%前後の賃上げ率がつづいておりました 以前もお伝えした「72の法則」によると、年利2%で賃金が上昇しても200,000円で入社した新入社員が、月額400,000円となるのは36年後になってしまいます 実務上は「一律2%」といった賃上げではなく、「総額2%」の昇給原資をいかに有効に(将来有望な若い方に手厚く昇給を行う)などが行えるかを考えていく必要があります

限られた昇給資源… 日本が豊かでなくなっているのは事実なのでしょうね…( ;∀;)

 そもそも2%の賃上げ要求→満額回答って出来レースなのでは?と勘ぐってしまう私

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