重ねて申しますが、休むにも短ったです(泣)
まだ確定はしておりませんが、10月ころに助成活躍推進法・両立支援についてセミナーを開催させていただく機会がありますので、その関連で女性活躍に関する書籍を手に取ってみました
奥田祥子著 「女性活躍」に翻弄される人々
内容紹介(楽天ブックスより)
女を縛り、男を悩ませる、産め、働け、輝けの三重殺。長年の取材から「女性活躍」時代のリアルを描く、徹底ルポ
なんですが…
- 管理職を目指しながら、男のしきたりに従っていくのが耐えられなくなり、うんざりして出世競争から降りて自分らしく働いているひと
- 女性同士の闘いが怖くなって会社を退職し、退職後、40歳近くで再就職→結婚し、現在不妊治療を受けているひと
(男のルールが耐えられない、女の闘いが怖い、だったら誰と働くのよ?!( `ー´)ノ )
- 管理職には責任・業務負担が嫌で希望しないというアンケートを書籍内で解説した後で女性が管理職になるには企業が女性に合わせた能力開発を行う必要がある!なんて言っているひと
(能力開発したって、責任や業務負担はかわらんよ ( ;∀;) )
自分が結婚したころは専業主婦で豊かに過ごすのがトレンドだったのに、今は働いている女性が輝いているといわれる 肩身が狭いので、息子に受験勉強で勝利してもらうことや、旦那が出世競争に勝利することで自己顕示欲をみたしていくひと
(自己顕示欲を自己の周りの人物の成功で満たすのはやめましょう 自分の評価は自分の成功で ( ゚Д゚) )
といったちょっと極端なルポが続いておりました
自分の生き方は自分で決めないといけませんね 特に女性は選択肢がたくさんあるので、自分の生き方に自信と信念がないと他人の芝生は青くみえてしまいます 私も気を付けます
女性には選択肢があるため時代によって「最適」とされる選択肢(専業主婦やキャリアウーマンなど)が違うだけでなのでは?女性は管理職を求めていないし、「女性活躍」の活動自体も意味はないのでは?とも思われがちです。実は私も活躍しているかどうかなど、その人が自分で決めればよいだけだ!と思っている派でした。しかし、この活躍を「会社で出世する」と目標にしている人にとっては障害があります
それは、男性優位という現実的な「差異」がある社会において女性が「平等」を目標として突き進む際に直面するジレンマです
(これは「ウルストンクラフトのジレンマ」と呼ばれるそうです 女性と男性が全く同じとなると、家事育児介護ケアなどの役割をないがしろにした「平等」を求めてしまい、女性と男性に家事育児介護ケアなどの「差異」があると認めると、職場等で「平等」に扱うことはできなくなる、というものです )
このウルストンクラフトのジレンマは1792年の著書で論じた概念で、2021年の本日聞いてもまだ問題は解決されていないように思います
根が深い「女性活躍」問題にどのように労務士として向き合うか… もう少し勉強します