記念すべき200回目のブログです。これは習慣化したといってもいいかと(*´з`)。でも特に変わったことは書きません。同じことをコツコツ続ける これが大切
わが愛猫「ちょこ」(黒猫)「もなか」(三毛猫)のおはなし
「もなか」は呼んだら…
来ます(膝の上に立っております)
これは2つのことが考えられます。
- うちの猫は自分が「もなか」であることが分かっていて、ご主人から名前を呼ばれたから来た
- なんか、人間が声出したら膝の上に乗ったらおやつくれた等々、その成功体験を学習した
誰がなんと言おうと①です!!!うちの子は賢いのです
ただ、「ちょこ」は呼んだら…
来ません ただし、
「もなか」が来ます
そんな私にこの一冊
今井むつみ・秋田喜美著 「言語の本質」
なぜヒトだけが言語を持つのか?子供はいかにして言葉を覚えるのか?ヒトとAIや動物との違いは何なのか…。言語の本質と何かを知ることは人間とは何かを考えることとし、オノマトペの各言語毎の特徴と、子供が言語を習得するに際しオノマトペがどのような立ち位置となるのか?そこから脱却していくプロセスをアプラクション(仮設形成)推論という人間独特の考察能力と考察しています。
オノマトペとは…犬や猫を「ワンワン」「ニャンニャン」や、例えば歩くの修飾語として「きびきび」や「のそのそ」など態様を言語音によって表現したものです。日本語は比較的オノマトペが多く、かなり体系化されている言語のようです。
体系化とは、表現の簡単なレベル(音や声の物まね)から複雑なレベル(論理的関係)のどこまで表現できるかという事で、日本語はかなり高い身体感覚や、感情、味、におい、色までもオノマトペで表現できます。(「ふわふわ、あまあまスイーツパクパクしたらポンポンがキリキリしてもやもやした」柔らかくてあまいスイーツ食べたらおなか痛くてすっきりしない)みたいな。逆に英語や音や声ぐらいしかないという事みたいです。別に日本語の方が優れていて語彙が豊富とかの意味ではありません。英語はオノマトペに対応した単語が個別に存在しているという事だけです。優劣とかではなくただの特徴です。
さて、そんなオノマトペが言語習得にどのような役割を示すのか、それは我々が感覚的にわかっていました。私たちは小さな子供に話しかけるとき無意識にオノマトペを多用します。赤ちゃんに犬を指さして「あれが犬」とは言いません。「ワンワン」っていいますよね。さて、ここからが人間と動物の違い。ヘレンケラーが最初に覚えた言葉は「水」ですが、それはサリバン先生が流れている水を手に付けて「WATER」と手のひらに書いたそうです。その時に「物には名前があるのだ!」という事に気づき、言語習得につながったそうです。人間には物に名前があるという事が理解できています。動物にはその概念がありません。
そこから言語習得が始まるのですが、先ほどの「ワンワン」という言葉から「犬」になる過程となるのがアプダクション推論です。最初に「ワンワン」と聞いても何を指しているのか分かりません。泣いている声をさしているのか?4足の動物全般をさしているのか?柴犬とチワワなら全く別の生き物に見えます。もしかしたら茶色の毛を指して「ワンワン」と言っているのか…子供はそれを推測して「ワンワン」の正しい意味を体感的に理解していくとのことです。
という、オノマトペの考察から人間の言語習得過程の推測に及び、そこから言語の本質、言語とは何かを紐解いていく一冊となります。日頃使っている言葉、これは人間が人間たる証であると読みながら考えさせられます。
でも、うちのモナカは自分には名前という概念があると分かっていて、呼ばれたから来ているのです(T_T)信じています
名古屋市守山区 特定社会保険労務士
吉川未佐子