本日、ご訪問した企業様では、来年度の大卒求人の為の写真撮りをおこなっておりました。今どきは写真撮りだけでなく、動画や、パンフレットを漫画で作成など、あれやこれやで学生を呼び込むツールを準備しているそうです。ちなみに本日撮った動画はインスタにあげるそうです。わたくしの就職活動時代は就職氷河期でしたので、企業の案内は会社パンフだけだったように思います。売り手市場ということもありますが、時代は変わりましたね。
さて、厚生労働省が令和2年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況のとりまとめを公表しました。
それによりますと、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者37.0%、新規大卒就職者で32.3%だそうです。規模別には5人未満の企業の離職率が一番高く高卒で60.7%(大卒54.1%)、企業規模が大きくなると毎に離職率は下がり、1000以上の企業では大卒26.6%(大卒26.1%)になります
1000以上の企業でも5人に1人は3年以内に退職しているのですね。少し驚きました(苦労して入社した企業を3年で退職するのは何かの理由が必ずあるかと思います 企業の皆様原因究明を!)
産業別では宿泊業、飲食サービス業が最も離職率が高く高卒で62.6%、大卒でも51.4%が離職しております。そのほか生活関連サービス業・娯楽業、小売業、医療・福祉、教育学習支援などが離職率が高い産業です。これは一般に労働時間が長いであったり、キャリアアップの天井が高くないなどが考えられると思います。
意外だったのは、3年内離職率の推移です
昭和62年から令和2年までの3年内離職率ですが高卒については多少右肩下がりになっております(昭和62年が46.2%そこから平成20年くらいまでは45~50%で推移してますが、それ以降は30%代後半で安定?しています)
大卒については平成5年くらいまでは25%程度ですが、それ以降30年間は30%~35%で変わっていません(就職氷河期の平成10年~17年くらいは高いですがそれでも35~36%ぐらいです)。 今も昔も3人に1人は3年以内に退職しているということです。
就職は企業と人のマッチングです。早期離縁はお互いの為に避けたいですね
名古屋市守山区 特定社会保険労務士
吉川未佐子