年度が変わりました! サクラが咲きました!
令和5年4月も厚生労働省関係では制度改正がいろいろです 労務に影響しそうな内容をご紹介します
●出産一時金の支給額の引き上げ
令和5年4月1日出産分より出産一時金の支給金額が現行の42万円から50万円(産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合や妊娠週数22週未満で出産された場合の出産育児一時金は 48.8万円)に引き上げられます これは、入院に実際かかる金額に合わせて支給金額を調整するものです
●月60時間を超える時間外労働の割増賃金率引き上げ(中小企業)
令和5年4月より、中小企業60時間を超える時間外労働に対する割増賃金率が25から50%と引き上げになります
●賃金のデジタル支払い制度の開始
従来から認められていた銀行口座等に加え、厚生労働大臣が指定する資金移動業者の口座への賃金支払いが認められます
●男性労働者の育児休業取得状況の公表義務化
従業員が1000名を超える企業の事業主は、男性労働者が育児休業等の取得状況を年1回公表することが義務付けられます
●雇用保険料率の変更
令和5年度の失業4給付に係る雇用保険料率を8/1000とする(令和4年10月~令和5年3月は6/1000) ※労使折半
●国民年金保険料の改定
令和5年度の保険料額は16,520円
●特例的な繰下げみなし増額の導入
老齢年金の繰下げ申出を行うことができる者が、70歳以降(受給権発生から5年経過後)に裁定請求を行い、かつ、繰下げ申出を行わなかった場合について、裁定請求の5年前に繰下げ申出をおこなったものとみなす
などです
そのほか保険医療機関・薬局ではオンライン資格確認の原則義務化が始まり、オンライン資格確認の仕組みが復旧し、将来のマイナンバーカードでの医療機関受診に向けての準備も進められております
(この制度のため、保険証とマイナンバーが紐づけられていない方についてはオンライン資格確認でエラーが出ることがあるみたいです その場合は、年金事務所にマイナンバーの届け出が必要となります)
令和5年度も変わる事いっぱいです
名古屋市守山区 特定社会保険労務士 吉川未佐子