12/15 名古屋商工会議所様の主催でダイバーシティ経営に関するオンラインセミナーが開催され、30分程度ですがダイバーシティについての講演をさせていただきました
その後参加された企業様での討論会という流れで、わたくしもファシリテーター役として討論会に参加し、1時間程度意見交換をして終了となりました 短い時間でしたが企業様の気づきとなれば幸いです
ところで… 「ダイバーシティ経営」って何?と思われているかたもみえると思います
ダイバーシティとは…多様性 これは性別・年齢・国籍・人種といった外面的に判断がつくものだけでなく、思想・信条・趣味嗜好など様々なものに及びます
これを「経営」に生かすということは この「多様性」を経営上の競争優位の源泉として生かしていく経営ということです 多様な人を活用するだけが「ダイバーシティ経営」ではなく活用し、競争力をつけて初めて「ダイバーシティ経営」となります
経済産業省の「ダイバーシティ経営」の説明にも、「多様な人材を生かし、その能力を最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげていく経営」とあります
経済産業省が解説するダイバーシティ経営の効果としては
①プロダクトイノベーション
対価を得る商品・サービス自体を新たに開発したり、改良を加えたりするもの
(多様な人材が異なる分野の知識、経験、価値観を持ち寄ることで「新しい発想」が生まれます)
②プロセスイノベーション
製品・サービスを開発、製造、販売するための手段を新たに開発したり、改良を加えたりするもの(管理部門の効率化を含む)
③外的評価の向上
顧客満足度の向上、社会的認知度の向上など
④職場内の効果
社員のモチベーション向上や職場環境の改善など
(自身の能力を発揮できる環境が整備されることでモチベーションが高まり、また、働き甲斐のある職場に変化していきます)
…ほんまかいな?
ほぼ新卒採用一択で、多様性とは真逆の経済産業省のお役人が、実体験に基づかずに考えた意識高い横文字だらけの空絵事にしかみえませんわ(暴言)
アメリカが「ダイバーシティ」の考え方で成功しているから日本も真似しないと、と考えているのかしら?アメリカには建国以来約250年多様性を受け入・排除を繰り返し衝突・葛藤を続けて今の文化があるのに、今成功しているところしか見えていないのかしら?そんなわけないよね、頭のいい官僚の方だから(暴言)
「ダイバーシティ経営」の効果はさておき、現在の日本の雇用環境は、いまだに「大手は新卒一括採用」「男性が正社員」「女性(既婚者)がパートタイマー」「教育は社内のOJTがメイン」「中途採用は、前職の経験が今の会社で即戦力にならない場合は不利」「年齢が高いほど不利(若い人の方が採用に有利)」なことが多いと思います
そのままの雇用環境を続けていくと、少子高齢化で労働力人口は確実に少なくなっている環境では、人材を確保することがますます困難となります その時にダイバーシティの土壌があるかないかは企業生き残りの重要な要素となってくることは間違いありません
ダイバーシティ経営を「イノベーションを生み出す」というゴールではなく「自社で活躍できる人材を確保する」というゴールで初めてみてはいかがでしょうか?