令和2年度の脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況をみると、請求件数は784件で前年度比152件の減少となりました
請求を業種ごとにみると、請求件数は「運送業・郵便業」158件(業種別構成比20.2%
)続いて「卸売・小売業」111件(同14.2%)「建設業」108件(同13.8%)となっています
長時間労働が多い業種のイメージとあっていますね(個人の感想です)
さらに請求を職種別にみると「運送・機械運転従事者」148件(職種別構成比18.9%)「専門的・技術的職業」112件(同14.3%)「サービス職業従事者」80件(同11.9%)となっています 「建設・採掘従事者」は70件(8.9%)でした 建設業の中でも専門的な業務に従事している方が問題となっているのでしょうか?それ以外はやはり、長時間労働が多い職種のイメージとあっていますね(個人の感想です)
年齢別では50~59歳が最もおおく(264件(年齢構成比33.7%)となっており、40代以上で93%を占めています
対して精神障害に関する事案の労災補償状況は、請求件数2051件で前年度比9件の減少となりました
業種別にみると「医療・福祉」488件(業種別構成比23.8%)「製造業」326件(同15.9%)「卸売・小売業」282件(同13.7%)の順に多くなっています 医療福祉や卸売・小売業は接客(個人顧客)の対応があるので、対人ストレスは多いのかな?と思います(個人… 以下略)
職業別では「専門的・技術的職業従事者」523件(職種別構成比25.5%)「事務従事者」444件(同21.6%)「サービス業従事者」284件(同13.8)となります
あれ?業種=職種とは当然なりませんが、専門的・技術職業従事者は、医療福祉関係、卸売小売業はサービス業従事者として、事務従事者が2位に入っています これは各業種の中で事務担当者が精神障害での労災請求事案が多いということかと思います
年齢別では40歳~49歳が597件(年齢構成比29.1%)と最も多く、40代までで
約75%を占めています
脳心臓疾患は高年齢・精神疾患は若年齢の疾患が多い傾向がはっきり出ていますね どちらも多い40代… 働き盛りですが無理は禁物です お互い気を付けましょう
性別では脳心臓疾患の86.6%が男性です 逆に精神疾患は48.7%が女性となっています 働き盛りの男性… 気を付けましょう(本日2回目)
最後です
心理的負荷の強度を評価する出来事別の支給決定件数は下記の順に多くなっています
①上司等から身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた 99件
②凄惨な事故や災害の体験、目撃をした 83件
③同僚から暴行又は(ひどい)いじめ・いやがらせを受けた」71件
④仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった 58件
上司からのハラスメントが不名誉な1位です
マネジメントをすることが多い40代 … 気を付けましょう(本日3回目)
40代が働くって大変ですね いや、どのような年代でも働くのは大変です 「自分でなくても大丈夫」「自分の体以上に大切な仕事はない」とどこかで線を引くことが大切なのかと思います
一人でもそのような働き方をしている人を減らしていきたい!と微力であるのがわかりながら考えるのでした